2014年2月25日火曜日

日経プレミアPLUS VOL.13 給料がヤバい!

「バカ」が武器!






【こんな人におすすめ!】



  • 求職活動中の人(学生か学卒なのかは不問)



【ガツン!ときた一文】



"子どもの教育で最も大事なことは、「好奇心を育てること」だと思うんです。好奇心こそが、コンピュータにできないことができるようになるためのエンジン。クリエイティブと言われる成功した人たちに共通する資質は、好奇心ですからね"


(P59)



【ひとこと】



  • 「これから仕事になるかどうか」
  • 「将来メシが食えるかどうか」

のお話である、城×柳川×新井の鼎談コーナーを繰り返し読みました。



一見すると労働だけの問題のように見えるが、
コトの本質は「教育+労働」にあるように思います。



大人だから職業訓練だけを受けて「ハイ、終わり」というわけではなく、
年齢を重ねても好奇心を育めるかどうかが分かれ目。



機械やコンピュータとの差別化のポイントは、「バカ」になれるかどうか。
人間の命令通りにしか動けないコンピュータは、「バカ」にはなれないでしょう。



【一緒に読みたい本】









2014年2月24日月曜日

バカが武器

「バカ」でメシが食えるか?





【こんな人におすすめ!】



  • 「好きなこと」でメシを食っていきたい全ての人(就業中か失業中は不問)




【ガツン!ときた一文】


"個人でも会社でも「死=破産」を身近に感じたときの「生きよう」という気持ちを一度知った人は、ものすごいパワーを持っていると思います。スレスレで生きている人の方が、いろいろなことに貪欲なのです"

(P108)



【ひとこと】


「バカ」=「好きなこと」と読み替えるとちょうど良いでしょう。
サッカーでいうとカズとか澤。野球で言えばイチローやマー君に相当。



プロスポーツの「バカ」マーケットに参加できる人は、ごく限られていますが、
一般人用のマーケットも広がってきていると思います。



今のところ一般人が「バカ」でいくら頑張っても、
国民年金なみの収入(6~7万円くらい)しかないでしょうが、
そのうち勤め人レベルの収入近くにまで、上がってくるのでは?



【一緒に読みたい本】








2014年2月19日水曜日

グロースハッカー

マーケターとWebエンジニアの境をなくす本






【こんな人におすすめ!】


  • 自分が作ったWebサービスの利用を促進したい人
  • けど広め方が分からない人や広告業界の「経験」がない人



【ガツン!ときた一文】


"数々の事例を見ていくと明らかなように、施策自体はどれもシンプルであり、実施にそう大した時間を要しないものばかりだ。とはいえ、こういった圧倒的な成功事例をいきなり引き当てることは難しい。大事なのは、数字を測定する基盤を作り、仮説を立て、検証可能な施策のアイデアをたくさん出し、どんどん実施して検証していくことにある"

(P118)



【ひとこと】


「グロースハッカー」をすご~く意訳すると
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」というところでしょうか。
ただし、鉄砲は鉄砲でも「めくら鉄砲」ではいけません。
照準をしぼって撃てば、いつかは「的」にあたるという感じ。



実物を作っている人からすれば、そんな「ムダ弾」を打つ余裕はない、
と言われるかもしれません。
しかしWebの常識からすれば、とにかく「数」を打てということらしいです。


ただし「鉄砲を数撃つ」ためには次のような条件が必要です。



  • 手足のごとく「鉄砲」の操作ができるようになること
  • ある程度の規模がある「的」でないといけない
  • 「的」に当たったかどうかを調べるための測定器が必要



要するに自分でもWeb技術 ―プログラミングやサーバーの扱い方、GoogleAnalytics、
などが使えなければ意味がないというところか。


逆にそれらが使えれば、広告のマーケターという人の存在を超えられるかもしれません。


【一緒に見たいサイト】


Find Job! Startup Ideas&Framework
プレミアム会員110万人超えのクックパッドから学ぶ、5つの有料会員増加施策











2014年2月18日火曜日

提案前夜 (新鋭短歌シリーズ3) (新鋭短歌 3)

SEという職業について予備知識が必要かな。。。







【こんな人におすすめ!】

  • SEのお仕事をしようかどうか考えている人
  • 営業職に癒しを求めたい人



【ガツン!ときた一文】


”仄暗いサーバールームに彷徨えば息を潜める音の聞こえる”
(P8)
”まとめ終えメールで送る見積もりの「概算です」としつこく添えて”
(P35)
”商談確度A・B・C更にDプラス・Dマイナスに分けられて、春”
(P47)




【ひとこと】


何の提案かと思ったら「システム営業」のことらしい。
最初はいまいち、ピンと来なかったんですが。



営業職に就かれている人ならば、詠み人の気持ちと
共感できるかもしれないが、SE(システムエンジニア)の仕事が
分かっていると、詠み人とより深い気持ちをが、分かち合えるかもかもしれません。


SEではない人は「なれるSE」と一緒に読むと、
「あ~そういうことか!」と分かりやすくなるかもしれない。



【一緒に読みたい本】


なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)










2014年2月17日月曜日

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

ドラッカー先生の「大予言の書」





【こんな人におすすめ!】



  • 若年人口の減少が社会に対する影響をもたらすか知りたい人



【ガツン!ときた一文】

"教訓は明らかである。過剰雇用の成熟産業に金を注ぎ込む政策は害をなすだけである。それらは、一時解雇された高年者を助け、若年者を再教育し再雇用するために使わなければならない"


(P37)



【ひとこと】



自分でおとな(大学生)向けの学習サイトを作っていますが、
その存在の根拠をいくつか求めることができると考えます。


  • 「今までは産業や雇用主の方が、労働者よりも長命だったが、それが逆転している」。
  • 「知識労働者に関しては、短命になってきた産業や雇用主よりも長生きする」。
  • 「そこで専門化した知識が、誰にとっても必要となり、教育の重点が、子どもから大人にうつる」。「ただし、知識は陳腐化が激しいので、継続的な教育サービスが必要」。



【一緒に読みたい本】


勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来






ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉








2014年2月11日火曜日

刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話

ホリエモンが語る「なう。」ではなく「わず。」





【こんな人におすすめ!】


  • 刑務所からの社会復帰事業に興味がある人


【ガツン!ときた一文】


"だからなるべくなら偏見の目を持たないことで、彼らの更生を支援してやってほしい。それだけで再犯を減らすことになり、絶対に世の中のためになる。彼らを排除すればするほど、再犯というブーメランになって返ってきて、新たな被害者を生んでしまうかもしれない。"

(P240)



【ひとこと】


「なう。」でなく「わず。」だからこそ書ける内容。
受刑者の日常の様子、刑務官の接し方・考え方など、エンタメで明るく書かれています。
もっとも堀江さんの問題意識は「個人」ではなく、「制度」や「社会」にあるように思います。



出所後にblogosが主催する日本の刑務行政に関する対談と本書を合わせて読むと、
何かの巡り会わせで、特定の犯罪(薬物とか性犯罪とか)の
矯正施設の設置事業に参加されそうな気がします。


11月27日放送 ホリエモンが語る刑務所からの"社会復帰"~岡本茂樹×堀江貴文対談~






【一緒に読みたい本】











2014年2月10日月曜日

あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。

日本人の「労道」は小学校教育から始まる






【こんな人におすすめ!】

  • 日本人の労働観について「アレ?」と感じる人
  • その労働観について「アレ?」と感じても言葉で言い表せない人



【ガツン!ときた一文】


"社畜への洗脳は、会社に入るよりもずっと前の、小学校の時点から始まっていると考えることができます"

(P90)



【ひとこと】


ふだん「脱社畜ブログ」を読んでいるため、本書の内容は特に驚きはしませんでした。



著者の日野さんは、問題視されている日本の「労道」に対して、
「どうしたらええねん」という具合に、具体的に掘り下げられることもできたでしょう。



ですが、あえてそれはせずに「脱社畜」の考えのみにとどめたのは、
まず広く世間に「日本人の働き方の矛盾」に気づいてもらいたい、
という意図が、あったように感じます。


まず気づいてもらわんことには、それ以上具体的に話を進めるのは
ムリじゃないかと。



この動画を見ると、学校教育で「黙って言われとおりに動け!」っていう感じに、
教育を行うことは、かつては世界のどの国でも当たり前のように
行われていたようなんですね。(1:50ごろ)


ただ、それを考慮しても本書を読むと改めて日本の「労道」観って、
特異な存在のように思います。



特異な存在が続くのは野口先生がおっしゃるように、戦時の経済体制が、
いまだに続いているせいかもしれませんね。




【一緒に読みたい本】



1940年体制(増補版) ―さらば戦時経済













2014年2月7日金曜日

なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)

「割り切り」で入社するならかえって「アリ」かも






【こんな人におすすめ!】


  • 就職するのは大手企業が良いか中小企業が良いか迷っている就活学生さん



【ガツン!ときた一文】


"大手なんて別にいいもんじゃないわよ。何をするのにも手順と申請ばかりで。権限もないのに責任ばかり押しつけられる。この会社の方がマシよ。無茶振りはしても、あとは好きなようにやらせてくれるから"

(P240)



【ひとこと】


このお話に出てくる会社は「スルガシステム」というらしい。
よほど割り切らないと、やってられません。


  • 「なるべく早くITサービスの会社を立ち上げたい!」とか
  • 「技術者たちから尊敬されるハッカーになる!」とか



逆に「割り切り」(と体力)があると、たいていのことは一人でできてしまいそうです。



  • キレイにきりわけて、大勢でやるのが良いのか、
  • 汚くても1人で全てやりのけてしまうのが良いのか



判断するのは、本当に難しい。個人の嗜好と経済的評価に委ねるしかないでしょう。




【一緒に読みたい本】



小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記 ――インターネットやサーバのしくみが楽しくわかる






2014年2月6日木曜日

ソーシャルメディア絶対安全マニュアル トラブルにまきこまれないFacebook、Twitter、LINEの使い方

元・2ちゃんねる管理人が教えるソーシャルメディア指南法






【こんな人におすすめ!】


  • facebook,twitter,LINEなどソーシャルメディアを個人で使っている人
  • facebook,twitter,LINEなどソーシャルメディアを法人で使っている担当者




【ガツン!ときた一文】


"自分のアカウントが炎上したとき、どうするのがいいか、ですけど。個人の場合は、アカウントごと全部消す!"

"もし個人情報を「特定」されて直接なんらかの攻撃を受けてたら、最寄りの警察に相談ですね。"

(P129)



【ひとこと】



  • ネットに書いてはいけないこと→「個人情報」「守秘義務事項」「悪口」「人にねたまれること」。
  • ネットに書いていいこと→誰にも見られてもいいこと。どう突っ込まれようと理論武装で返せること。



当たり前のことのようですが、ひろゆきさんに説明されると、至言に感じます。


といっても自分自身、個人と特定されることも書いているので、
「炎上」したときの対策も気になります。その対策は上記の引用にある通り。



【一緒に読みたい本】


インターネットにおける誹謗中傷法的対策マニュアル








2014年2月5日水曜日

インターネットにおける誹謗中傷法的対策マニュアル

「炎上」対策のアドバイスは法曹専門家もひろゆき氏も同じ!





【こんな人におすすめ!】

  • facebook,twitter,LINEなどソーシャルメディアを個人で使っている人
  • facebook,twitter,LINEなどソーシャルメディアを法人で使っている担当者


【ガツン!ときた一文】

"まず、不祥事が発生したケースなどインターネット上の批判の原因が自社にあるような場合やみくもに削除依頼を行えば当然「炎上」のリスクは高まりますそのような場合、真摯に反省しプレスリリースで謝罪するなどの対応で事態の収束を図るべきです"
"他方、自社に全く原因のない事実無根な書き込みにより名誉毀損などがなされているケースでは、毅然とした態度で法的手続きを進めることが有効です。"


(P22)



【ひとこと】


タイトルに「法的対策マニュアル」とあるので、内容は一般人向けではなく、
法曹専門家の方向け。法律の専門知識を備えて、実地に手続を行う人でなければ、
読みこなすのは難しいと思います。


ただWeb上で「炎上」が起こった場合の対処方法や考え方については、
(元2ちゃんねる・管理人の)ひろゆきさんがおっしゃってることと同じ。



【一緒に読みたい本】



ソーシャルメディア絶対安全マニュアル トラブルにまきこまれないFacebook、Twitter、LINEの使い方






2014年2月4日火曜日

第2版 インターネット新時代の法律実務Q&A

基本は専門家向けでも一般人も知っておいた方が良い知識





【こんな人におすすめ!】


  • 掲示板に「こんなこと書いていいのか?」とふと疑問に思った人
  • 動画投稿サイトに「こんな動画UPしていいのか?」と悩んでいる人


【ガツン!ときた一文】


"Q.動画投稿サイトに面白い動画が投稿されていたので、自身のブログサイトに転載してみんなに見てもらおうと思うのですが、問題はありますか?"

"A.投稿動画を複製し、自身のサーバーにアップロードして転載する場合は、著作権者の許諾を得ない限り著作権法違反となります。これに対して、動画投稿サイトが提供しているHTMLコードを自身のブログサイトに埋め込む方法であれば著作権違反となりません。"

(P216)



【ひとこと】


「法律実務」なので、法曹専門家、企業の法務部とかに勤めている人向け。
でもこれから動画を使ったWebサイト、Webサービスを運営していこうと
思っているので手元に置いていてもいいかも。


「○○○しても大丈夫か?」と感じたときに辞書のように使えると思います。
○○○に入る言葉は、「課金」とか「引用」とか。


【一緒に読みたい本】


インターネットにおける誹謗中傷法的対策マニュアル







2014年2月3日月曜日

働くってなに? ブラック企業大論争 (別冊宝島)

「働くこと」に興味がある人は読むところが満載!






【こんな人におすすめ!】


  • 「ブラック企業」と言うキーワードに興味がある人
  • 就活中の学生さん



【ガツン!ときた一文】


"労働基準法で定められている残業代の考え方は、明治時代の工場法に基づいています。1本ネジを作って売ればいくらの売上になる。1時間、労働者が働けばネジが何本作れるから、1時間あたりの売上はいくら。だから、そのうちのいくらを労働者に賃金として払いなさい、という発想です"

"しかし、サービス業化が進んだ今の日本社会では、「作れば売れる」という産業自体が減ってきている。働いても売れるかどうかわからないのがホワイトカラーの仕事なわけで、ここに膨大なサービス残業が発生する理由と、職場が"ブラック化"する下地があるというわけです。"

(P5~6)




【ひとこと】


病院の待合の間に、近所の本屋で立ち読みで完読。
つい扇情的になりがちなワードをタイトルにしているが、
議論の仕方としては極めて冷静だと思います。



ついつい単眼的な思考になりがちなことについて、
労働者としての観点からだけでなく、



  • 「会社経営の中で給料を払うことの意味」とか
  • 「雇用を労働法で捉えた場合」とか



複眼的なものの見方を提示している。
ついでにミクロ経済学の労働の限界生産価値について知っておくと、
さらに視点が増えるでしょう。



【一緒に読みたい本】


7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想 (PHP新書)