2013年10月21日月曜日

統合失調症がやってきた

精神疾患の発症とその後の過ごし方について







ハウス加賀谷さんは、統合失調症という精神疾患のため、芸人でありたい
という望みを一時絶たれていました。それでも加賀谷さんは、病状を寛解させ、
芸人に復帰できました。なぜか?ポイントは3つあると思います。



もちろん、管理人は精神疾患を発症したすべての人が、「元に戻る」ことが良いと
すすめているわけではありません。精神疾患が発症したの後の生き方の1つとして
参考になると思います。










寛解のために心がけること






1.困っていることははっきり言う。次の行動につながる。


"これ(抗精神病薬の長期服用によって起こる舌の不随意運動)も仕方のないことなんだ。そう諦めかけていたぼくに、状態をきちんと説明してくれたのはO先生だった。「先生、ぼくの舌が、勝手にレロレロと震えるんです」信頼できる先生であると分かると、ぼくは、O先生に何でも話すようになっていた。「この副作用が出ちゃうと、完治は約束ができないんだよ。まあ良くなるように頑張るよ」正直に話してくれるO先生、ぼくはその言葉だけで安心できた"

(P158)



2.「こうありたいと」と思うものを自分でイメージし、そのための作業を具体的にこなす。


"食べて寝ての毎日で、体重は105キロにまで増加していた。芸人に戻るには、まず痩せることろから始めよう(中略)歩くことを勧められたぼくは、その日のうちにシューズを買いに行った。"

(P174)

"友人の紹介で始めたんですけど、(アパレル関係の仕事)はぼくの性格に合っていました。黙々と1人で値札に値段のスタンプを打ったり、簡単なアクセサリーを作ったり。地味な作業だけど、適性があったんでしょうね。"

(P201)


3.医師と決めた薬の処方量は必ず守る。できなければ「地獄」をさまようことになる


"「調子がいいからこれ2錠でいいや」「眠れないからこれ3錠に、これ1錠プラスして…」主治医が処方してくれた薬の分量を守らず、自己判断で、気分に応じて飲む。少なすぎることもあれば、死にたいのかというくらい多すぎることもある。ぼくのしていたことは、きつい言葉を使うと、薬物乱用」だ"

(P119)




PhoTones Works #384 / PhoTones_TAKUMA





精神疾患をもつ当事者でも関係者でもおすすめの1冊






統合失調症だけでなく、うつ病躁うつ病(双極性障害)は、その辛さは、
当事者になってみないと分からないことが多く、セルフコントロールが欠かせないと思います。



加賀谷さんの闘病記を読んでいると、「なるほど納得!」というところもあれば、
「それはあかんやろ~」と反面教師にするところもあり、当事者の人にとっても
家族・知人などの周りの関係者にとっても、含蓄の深い1冊となるでしょう。



【参考文献】


悩む力







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