2012年12月2日日曜日

パパは楽しい躁うつ病

躁病をマジで楽しむ家族



パパは楽しい躁うつ病


躁うつ病、とひとくちに言っても、主に2種類に大別されます。

  1. 双極性障害Ⅰ型…「躁」状態を伴う。
  2. 双極性障害Ⅱ型…「軽躁」状態を伴う。

前者は、自覚的には、エネルギーに満ち、快いものである場合が多いようですが、
社会的には、種々のトラブルを引き起こすことが多いらしいです。



一方、後者の「軽躁」状態は、「躁」状態と類似していますが、
入院するほど重篤ではなく、社会生活に大きな支障を、来さないのが特徴です。



著者の一人である、北先生の躁は、前者のⅠ型のタイプです。
一旦、躁状態に入ると、


  • 破産宣告を受けるほど株式売買にのめり込む(P69)
  • 「マンボウマブゼ共和国」を建国する(P105)
  • 「徹子の部屋」で番組初の2日連続出演を果たす(P128)


ちなみに、テレビ出演をされた「徹子の部屋」では、
黒柳徹子さんの司会を振り切って、喋りまくったとのこと。
管理人は、このくだりで大爆笑してしまいました。



本書のもう一人の著者である、斎藤由香さんや、北さんの奥さんである、
喜美子さんは、このような北さんの行動を、上手に受け流していました。



もちろん、株式売買の失敗で、破産宣告を受けてしまったぐらいですから、
手当をするための、金策などは、大変だったようですが。



本書の他にも、躁うつ病のキャリアの方や、その家族の発言をまとめた本などを、
読んだことは、ありますが、ネガティブなイメージを受けることが、ほとんどでした。
ですが、本書は、そのイメージを、見事にくつがえしてくれました。




家族写真

家族写真 / woopsdez




精神疾患に関わらず、病気になっても、
そんなに落ち込まなくてもいいよ、というメッセージ性が感じられます。
北先生自身が、精神科医なので、非常に説得力があります。



【参考文献】


北杜夫 どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)








2 件のコメント:

  1. コロ健
    こんにちは、メッセージありがとうございました。
    ブログ、リンクさせていただきます。
    よければ、私のブログにもおいでください。

    返信削除
  2. コロ健さま
    コメントありがとうございます。
    また、ブログのリンクありがとうございます。

    先ほどコロ健さまのブログにも、
    アクセスさせていただきました。

    ですが、投稿の表示がされないようです。
    現在、記事をUP中なのでしょうか?

    返信削除