2012年11月13日火曜日

評価経済社会~ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている

中世ヨーロッパの教会からAKB48のライブまで



中世ヨーロッパの教会からAKB48のライブまで




これらは、いわゆる「人気商売」です。

  • Jリーグ
  • 歌舞伎公演
  • AKB48


ヘビーユーザー(ファン)が、チケットやグッズ(時にはCD)を大量に買うことで、
Jリーガー、アイドル、役者を支え、間接的にライトユーザーへ「還元」しています。



ここでいう、「還元」とは、たまにテレビなどのメディア出演をすることによって、
直接的な費用を発生させずに、視聴させることです。
(そして新たなヘビーユーザーである、「信者」を獲得します)




「オタキング」で有名な岡田斗司男さんは、ご自身で、
「FREEex」というシステムを、構築することによって、「人気商売」をされています。
それを評価経済とおっしゃってます。



  • 「ヘビーユーザー」→「社員」
  • 「Jリーガー・歌舞伎役者・アイドル」→「社長(岡田さん自身)
  • 「ライトユーザー」→「見るだけの消費者」



冒頭の例を、著者のシステムに置き換えると、こうなります。



これだけを聞いていれば、「なーんだ、単なる二番煎じか!」という感じです。
ですが、ご自身の「FREEex」の話を持ってくる前に、ちゃんと「仕込み」用の説明があります。




本書の前半では、(主にキリスト教の)教会が、この世の教化を行った、
中世の世界から、新聞・ラジオ・テレビなどのマスメディアが、
大衆を工業化社会への順応を誘導した、
近・現代における、世界観のシフトを、示しています。





中世の世界

P1110613.JPG / neco




それらを読むと、「FREEex」の「人気商売」自体は、
決して一過性のものではないと感じます。




本書では、中世ヨーロッパの人びとの、世界観や、考え方が、
非常に分かりやすく紹介されています。事前に本書を読んでおいてよかったと思います。



下記で、神を哲学した中世: ヨーロッパ精神の源流 (新潮選書)神を哲学した中世: ヨーロッパ精神の源流 (新潮選書)を、挙げているものの、
この記事をUPする時点では、まだ読んでませんので(笑)
本書は、こちらを読むときの参考になるかもしれません。




【関連エントリ】


なめらかな社会とその敵 PICSY・文人民主主義・構成的社会契約論



【参考文献】


神を哲学した中世: ヨーロッパ精神の源流 (新潮選書)神を哲学した中世: ヨーロッパ精神の源流 (新潮選書)



神を哲学した中世: ヨーロッパ精神の源流 (新潮選書)


0 件のコメント:

コメントを投稿