2012年11月10日土曜日

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法


「おとなの約束事」を守らない人




ニートの歩き方


本書を読んでいると、「三ズ主義」という言葉を思い出します。




  • 「休まズ」
  • 「遅れズ」
  • 「働かズ」




これらの言葉は、童門冬二さんの小説の中で、
江戸時代の中~後期に登場する武士を、
表現されるために用いられています。



彼ら(童門小説の江戸期の武士)の大方は、
太平の世の中にあって、
財政、産業振興、最低限の治安維持以外に
やることは、ありません。




小説を読んでて、
「この人たち、何しに、お城や藩庁に通っているのなぁ」と思ったりします。




江戸期の武士

An interesting ethical question. / 顔なし




それをふまえて本書を読むとさかんに、
「だるい」、という言葉が出ていることが、気になります。
言葉だけをとらえると、「なんてけしからん!」という、お叱りを頂戴しそうです。



しかし、著者が「だるい」と使っている文脈を、よく読むと、
もはや、現代では、「無用の長物」といったことについて、
「だるい」という表現が、用いられているように思います。


"仕事が暇なのがバレると仕事を増やされるかもしれないので、
ひたすら仕事をするふりをしながら(PCの)スパイダソリティア
というトランプゲームをやっていた"

(本書P37)


著者のphaさんは、無用の長物のような仕事を、「おとな」のふりしながら、できる人ではないのでしょう(笑)



【関連エントリ】


孤独であるためのレッスン
年収100万円の豊かな節約術
働くことがイヤな人のための本






0 件のコメント:

コメントを投稿