マクロ経済学の「図鑑」
「この世で一番おもしろいミクロ経済学」で、
ヨラム・バウマンさんの、本のつくり方は、よく分かりました。
従って、「マクロ」の方では、お金・労働というテーマに
しぼって読みました。
Free Money Collection in Cash / epSos.de
お金・労働も、一般名詞として使われるており、
いちいち、説明がいらないくらい、分かりやすそうに見えます。
ですが、
- 「それぞれの価値は?」
- 「それぞれの関係は?」
- 「時間が変化するとどうなるか?」
という問われ方をすると、
大変難しい問題になります。今見えている紙幣も、大切ですが、
目に見えない「価値」は、もっと重要です。
マクロ経済学は、経済上のプレーヤーを、
- 「国」
- 「金融市場」
- 「すべての労働者」
- 「すべての企業」
など個人には及びもつかないくらい
大きな存在を取り扱うので、非常に難解な学問のように見えます。
そこで、著者のヨラム・バウマンさんと訳者の山形浩生さんは、
持ち前のユーモアと気の利いた日本語訳で、マクロ経済学が、
非常に身近な問題であることを、教えてくれます。
特に、個人的に「分かりやすかった」と思う個所は、次の通りです。
- 賃金の下方硬直性(P28)
- 実質金利の決まり方(P53)
- 貨幣錯覚とゆるやかな(2~3%の)インフレ率(P49・P57)
おちゃらけミクロ経済学の管理人として、しっかり覚えておこう(笑)
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